2005年05月11日
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やさしく読む「XML 1.0勧告」第33回 XML勧告への適合性を示すConformance

Written By: 川俣 晶連絡先

 以下の記事が公開されました。

「XMLプロセサ?」「XMLプロセッサ?」用語について §

 この連載では、「XMLプロセサ」と「XMLプロセッサ」(小さい「ッ」入り)という用語が混在しています。

 私が書いた原稿の段階では、全て「XMLプロセサ」です。

 「XMLプロセサ」という用語は、JIS X 4159で使われている用語そのものです。

 一方で、プロセッサという表記は@ITが決めた統一表記です。

 掲載されたこの連載では、この2つの表記が混在していますが、それは以下の規則によるものだそうです。

  • 「JIS X 4159」の引用部分(ピンク色の囲み)は「XMLプロセサ」
  • 他の地の文は「XMLプロセッサ」

 表記が統一されない場合、検索などで不便が発生する可能性があります。

 たとえば@ITサイト内を読者が検索する場合、プロセサとプロセッサが混在すると不便をきたします。

 かといって、JIS規格の用語を頼りに、インターネット全体を検索する際、「XMLプロセサ」を「XMLプロセッサ」という表記に置き換えると検索に不便をきたします。

 結局のところ、相互に相容れない標準がバッティングした場合は、「解なし」とせざるを得ません。

 このあたりは、標準表記法が確立していない日本語の問題と言えます。

 言い換えれば、「伝統文化を守れ」という美名の元に、さしたる根拠のない「オレ書法」がまかり通る現状の問題と言えます。